Old Blog Library 2017年05月29日
もう一つ、ミント・ジュレップのお話
昔のブログにO.ヘンリー短編集の中の「最後の一葉」
について書いたことがありました。 そのお話の中では
売れない老絵描きがいつも「ジンの匂いをぷんぷん
させている」設定になっています。
どんな匂いなのかなあ、と思ったものです。
もう一編、印象に残っているのが「ハーグリーブスの
一人二役」というお話で、退役した厳格な元大佐が
孫娘と一緒に暮らしているところに、新参の人当たりの
良い青年がやって来て、ご老体も彼をとても気に入り、
自慢の「ミント・ジュレップ」を振る舞う。 ところが
この青年、実は役者で、後日、二人が招待されて彼の
出演する芝居を観に行ってみると、なんと、古めかしい
フロックコートから髭の具合まですっかり大佐と瓜二つに
決めたハーグリーブスが、舞台で大佐の手つきから細かい
説明まで完全に「パクって」演じ切り、その退役軍人の
演技が絶賛され、本物の大佐は激昂してしまう。
後日「参考にさせていただいたお礼を」とやってきた
彼を「ニ度と来るな!」と追い返しますが、
そこは役者さん、また別の解決方法でひそかな
ハッピーエンドを演出・・・
ラストの場面は機嫌の良い大佐が孫娘に呼びかける
「ミント・ジュレップの用意をしておくれ」
というセリフでおしまい、というものでした。
これまた子供には縁のない、というか、アメリカン・
ウィスキーを知らない限り縁のない飲み物ですが、
「細かく砕いた氷を詰めて、チリチリと音がするまで
グラスを冷やして」とか「ミントを潰すときには気を
付けてやらないと・・・この植物の持っている香りの
代わりに苦みが出てくる」だの、何十年たっても
思い出せるフレーズがあるのは、
どうしたわけでしょうね⁉️⁉️😳🍹