Old Blog Library 2016年01月16日
小正月は歌舞伎座にて
ふと思い立って、歌舞伎座の「幕見席」に並びました。
お正月らしい日本舞踊を観たいと思って。
100人近くが切符販売の一時間前から並んで待って
いましたが、半数が海外からの観光客なのにオドロキ😳
この冬一番の寒波の中、私自身も含めて「よーやるわ」と
思いつつ・・・。
そういえば前回こうして寒風吹きすさぶ戸外に(なんとかして
ほしいものです🥹)並んだのは、旧歌舞伎座を取り壊す直前の
「サヨナラ興業」の時。
「あの時はまだ、勘三郎は生きていた」と思い出すと、
それからそれへとシーンがよみがえり・・・
整理券をもらって地下広場を歩きながら暖まっている間も
「こんなのなかったなあ」
「でも、一幕見席の4階までエレベーターとエスカレーター
がついたのは上出来👍あの頃は急な階段をおじいちゃん
おばあちゃんがえっちらおっちら登っていた。
命がけみたいに😰」
🌟演目は舞踊2題。
長唄「越後獅子」・・・中村富十郎七回忌追善。
踊りの名手だった富十郎の息子;まだ十代の鷹之資
(たかのすけ)様々な小道具を取り替え取り替え、
新体操のようにテクニカルな振付を生き生きと踊り
ぬきました。要所要所で
「天王寺屋!!」の掛け声。
忘れ形見を応援する贔屓衆の気持ちが痛いほど
伝わってくる。
🌟後半は「傾城」・・・坂東玉三郎
・・・当代随一の女形。美しさに風格が加わって、
拵えは花魁なのですがなんだか天女か妖精のよう。
不思議な方です。
そんな玉さまは、実はかなり体育会系だとか。いつだか
ある番組で、南の海でのスキューバダイビングを披露
していました。 そりゃね、あんな衣装であんな踊り、
きれいなだけではできません。
そしてまた、幽霊役がこんなに似合う人もいず、汚れ役や
お婆様役も大好き(に違いない) 亡き十八代目勘三郎
(私たちは「勘九郎ちゃん」と言っていた時代です)との
コンビでコミカルな役どころも大人気でした。
勘三郎丈は玉さまが大好きで
「大和屋さんのあの声、あの顔。相手役の僕だけにしか
見えない形の時もその役になり切っていて本当に気持ちの
入った表情を毎日見せてくれる」と何度も語って、
記事にも書いていましたね。
勘三郎はまた、アドリブの達人でもあり、一人の色男を
取り合う二人の芸者の役で絡んだ時
「何さ!ちょっとばかし顔がいいと思って😡❗️」と
噛みついて客席の笑いを誘うと、玉三郎が負けずに
「あたしゃね、ここ(自分の顔を指して)だけじゃ
ないんだよ!」と切り返して大爆笑🤣👏👏という一幕も、
本当に楽しかった😃
こんなに早くに思い出として語ったりするとは思って
いなかったけれど🥹
動きを追い、長唄連中(生バンド!)に耳を癒されて、
「目と耳と心のお正月」をさせていただきました。✨❣️
