Old Blog Library 2016年05月18日
昭和は遠く……
20年以上も前に、つまり駆け出しでまだ「何を歌いたいか」
と「何が歌えるのか」が一致していなかった頃、共演した
大先輩の光井章夫さんが休憩時間に
「レパートリーなんてなぁ、オレなんか30曲くらいかな。
自分にしっくりくる曲だけを、大事に歌ってりゃいいんだよ」
というような意味合いのお話をしてくださったことが
ありました。
たぶん、私を含め若かったvocalist達が、いろいろ新奇な
曲をステージに持ち込んで不完全な譜面で初見を強いる、
というのを苦々しくも思っていらしたのでしょう🥹💦
実際、若さと未熟さは周りのミュージシャンに多大な迷惑を
かけていたろうな、と思います。
で、経験を積んでそれなりにこなれてきて、伴奏のほうも
馴染んでうまくいくようになればそれでいいのか?というと、
この頃特に思うのです。
「いま、自分が本当に何を歌いたいのか、目の前の
オーディエンスは何を聴きたいと思っているのか、
共演者も一緒になって入り込めるような曲は・・・」
つまり「本当の自分のレパートリー」とは⁉️って。
そんなに何百曲もないような、なくてもいいような気もする。
「いつ聴いてもバンチャンのスターダストはいいねえ」
というのが、Standard Loversの真骨頂ではないかな、と🧐
ジャズバーエムズがオープンして数年の間、つまり
光井さんが具合を悪くされるまで
「三管:進駐軍サウンド」として河辺浩市(Tb)
芦田ヤスシ(Ts)光井章夫(Tp)三氏のフロントで
時々企画をしていました。
このたび天国に「三管」が勢揃いしてしまいました。
昨年末の愛好会に遊びに来てくださった光井さんの記事を
こんなふうに書いたのに
最後の共演 (2015/12/21の記事)
きっと河辺さんが
「オヤ、バンチャン、ずいぶん早く来ちゃったね~~」と
おっしゃっているのではないかしら🥺
「佳き時代」がしずしずと遠ざかっているような、
今はそんな気持ちです。🌌✨