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間→魔→まあ!

 先日「大向こう」という言葉を書きましたが、そこから

連想して歌舞伎のサイトを見ていたら掛け声専門家、

というか、アマチュアなんだけれども「同好の士の会」

というのがありました。

その昔、桟敷じゃない一番遠い正面の立見席に毎日陣取って、

芝居の要所をよく知っていてここぞというときに掛け声を

くれる、いわば見物客としての玄人のような方々のことを

敬意を表して「大向こう」と言ったのだそうです。

  現在でもその「大向こうの会」は継続されていて、先人たち

(役者も観客も)のエピソードが面白く語られています。📕

「昨日吉右衛門丈の熊谷を観たが、花道の引っ込みの

一番大事な締めのセリフ『十六年は一昔、ああ、夢だ夢だ』

というところで、思い切りかぶって『は~り~ま~や~』と

なんとも間の抜けた掛け声が・・・いくらなんでも

あれはいけません。🤬素人さんだろうと女性の方だろうと、

果敢に掛けてはほしいのだが・・・😓

 会話してるときも思いますよね。相手の話を最後まで

聞かないで、おっかぶせてしゃべる人がいると、非常に

間の悪い思いをします。

 歌についても同じで、説得力のある歌い手は何が良いのか

というと、声や見かけも大事だけれども(プロはね)、

結局は「この歌をどう歌い聞かせてくれるか」という

『間』を生来もっているか、会得しているか、ということに

かかってくるのです。

言葉のひとつひとつを、どういうタイミングで発して、

どこを伸ばしてどこで切るか、このことに尽きますね。

 『間』の良くない人というのは、つまりは全体の流れや

空気感が感じられていないのだと思います。 そうすると

リズムも感じられないから、聴いて心地良くもないのです。

歌をどう練習するか、というよりも、演奏の中の空気と

時間の流れに耳をすませて間合いを感じ取れるように、

日々の会話や行動の中でもそういうことを気にしているか

どうか、ですべては決まってくるような気がします。🧐