Old Blog Library 2014年08月01日
間→魔→まあ!
先日「大向こう」という言葉を書きましたが、そこから
連想して歌舞伎のサイトを見ていたら、掛け声専門家、
というか、アマチュアなんだけれども「同好の士の会」
というのがありました。
その昔、桟敷じゃない一番遠い正面の立見席に毎日陣取って、
芝居の要所をよく知っていて、ここぞというときに掛け声を
くれる、いわば見物客としての玄人のような方々のことを
敬意を表して「大向こう」と言ったのだそうです。
現在でもその「大向こうの会」は継続されていて、先人たち
(役者も観客も)のエピソードが面白く語られています。📕
「昨日吉右衛門丈の熊谷を観たが、花道の引っ込みの
一番大事な締めのセリフ『十六年は一昔、ああ、夢だ夢だ』
というところで、思い切りかぶって『は~り~ま~や~』と
なんとも間の抜けた掛け声が・・・いくらなんでも
あれはいけません。🤬素人さんだろうと女性の方だろうと、
果敢に掛けてはほしいのだが・・・😓」
会話してるときも思いますよね。相手の話を最後まで
聞かないで、おっかぶせてしゃべる人がいると、非常に
間の悪い思いをします。
歌についても同じで、説得力のある歌い手は何が良いのか
というと、声や見かけも大事だけれども(プロはね)、
結局は「この歌をどう歌い聞かせてくれるか」という
『間』を生来もっているか、会得しているか、ということに
かかってくるのです。
言葉のひとつひとつを、どういうタイミングで発して、
どこを伸ばしてどこで切るか、このことに尽きますね。
『間』の良くない人というのは、つまりは全体の流れや
空気感が感じられていないのだと思います。 そうすると
リズムも感じられないから、聴いて心地良くもないのです。
歌をどう練習するか、というよりも、演奏の中の空気と
時間の流れに耳をすませて間合いを感じ取れるように、
日々の会話や行動の中でもそういうことを気にしているか
どうか、ですべては決まってくるような気がします。🧐