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昭和は遠く……

  20年以上も前に、つまり駆け出しでまだ「何を歌いたいか」

と「何が歌えるのか」が一致していなかった頃、共演した

大先輩の光井章夫さんが休憩時間に

「レパートリーなんてなぁ、オレなんか30曲くらいかな。

自分にしっくりくる曲だけを、大事に歌ってりゃいいんだよ」

というような意味合いのお話をしてくださったことが

ありました。

たぶん、私を含め若かったvocalist達が、いろいろ新奇な

曲をステージに持ち込んで不完全な譜面で初見を強いる、

というのを苦々しくも思っていらしたのでしょう🥹💦

実際、若さと未熟さは周りのミュージシャンに多大な迷惑を

かけていたろうな、と思います。

 で、経験を積んでそれなりにこなれてきて、伴奏のほうも

馴染んでうまくいくようになればそれでいいのか?というと、

この頃特に思うのです。

「いま、自分が本当に何を歌いたいのか、目の前の

オーディエンスは何を聴きたいと思っているのか、

共演者も一緒になって入り込めるような曲は・・・」

つまり「本当の自分のレパートリー」とは⁉️って。

そんなに何百曲もないような、なくてもいいような気もする。

「いつ聴いてもバンチャンのスターダストはいいねえ」

というのがStandard Loversの真骨頂ではないかな、と🧐

 ジャズバーエムズがオープンして数年の間、つまり

光井さんが具合を悪くされるまで

「三管:進駐軍サウンド」として河辺浩市(Tb)

芦田ヤスシ(Ts)光井章夫(Tp)三氏のフロントで

時々企画をしていました。

 このたび天国に「三管」が勢揃いしてしまいました。

昨年末の愛好会に遊びに来てくださった光井さんの記事を

こんなふうに書いたのに     

最後の共演 (2015/12/21の記事)

きっと河辺さんが

「オヤ、バンチャン、ずいぶん早く来ちゃったね~~」と

おっしゃっているのではないかしら🥺

「佳き時代」がしずしずと遠ざかっているような、

今はそんな気持ちです。🌌✨