Old Blog Library

癒し系?orイヤラシ系!?

 例えば「Love For Sale」

ラテン・リズムを取り入れたカッコイイ構成にしたりして、

比較的よく歌われたり、演奏される曲です。

ところがこの歌詞ったら、

「ちょっとスレてるけど、まだまだイケるわよ😁

誰か試してみない?詩人の唄うような子供っぽい恋じゃなくて、

もっとナマナマしいのならお手の物、天国見せてあげるから🥰

ただし『ホンモノの愛』だけはダメだけどね

さあさあ、その気があるなら一緒に二階にいらっしゃい」

な~んて、スゴイのです。 

 こういうお歌は、ゆめゆめ必死で歌ってはいけません。

特にお若いボーカルの方々は、一生懸命内容を説明しては

ダメです。コワイから。

あくまでも、軽くシャレてお願いします。

 一般に、ファンがジャズボーカルに求めるものは、

耳に心地よい声や刺激的なフレーズ、見て聴いて、

和めたり(癒し系)あるいはドキドキできたり(セクシー系)

することだと思うのですが、歌っている側はですね、

その効果をなんとか早く得ようとして、声やフレーズを

作ろうとする傾向があるかもしれません。

 さらに、何か良いトークもしなくちゃ、と考えた末に、

歌詞の内容をまじめに説明したりしている場合がありますね。

私も経験があります。

 でも、ライブで良いパフォーマンスをするということは、

自分の持っている自然な声と技術で、自分の好きな、

自分に合った曲を個性的に表現して、自分と共演者と、

目の前のオーデイエンスを楽しませることだと思うので、

借り物の演技になってしまってはつまらないですね。

それに、スタンダードの曲って今時の曲と違って、ほとんど

メッセージ性がありません。あくまでも「惚れたハレた」

ばかりを、手を変え品を変えて言っているだけのノー天気で

普遍的なものです。    

 今の自分にピッタリした曲を、今日の自分の声で、

心地よく演奏したいですね。それを聴いている方々が

心地よくなってくだされば、それがまさに双方にとっての

「癒し」ってワケでございます。