Old Blog Library 2006年03月22日
銀座っ子の回想
“おばあちゃん役者”として有名な北林谷栄さんの
インタビュー記事(1989:岩波書店「世界」)より;
「大正初期の銀座はとうてい今の銀座からは考えられない
ような異国情緒と下町情緒の濃い特別の街でした。
まず、歩道は全部赤いレンガを敷いたプロムナードです。
銀座八町間は。それが雨で濡れるとそのレンガは眼のさめる
ような代しゃ色(たいしゃいろ)に変わります。そして
そのレンガとレンガのあいだ、三,四メートルおきぐらいに
四角にくりぬかれていて、そこにふさふさとして柳の街路樹が
植わっていました。夏はそこをツバメがかすめて飛んで、
散水車が通ります。・・・・その車道にはチンチン電車の
線路が通ってました。緑色の電車でした。木下杢太郎さんの
世界とでもいうか、江戸とハイカラが一緒になったような
のが、昔の銀座の街なのです。・・」
馬生さんの銀座談義に触発されて、さらに二世代くらい上の
銀座の記事を見て、ちょっとお伝えしたくなりました。
今夜は嵐の歌ではなく、銀座の赤レンガを染めるしとしと雨の
歌を選んでみましょうか。