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小正月は歌舞伎座にて

 ふと思い立って、歌舞伎座の「幕見席」に並びました。

お正月らしい日本舞踊を観たいと思って。

100人近くが切符販売の一時間前から並んで待って

いましたが、半数が海外からの観光客なのにオドロキ😳

この冬一番の寒波の中、私自身も含めて「よーやるわ」と

思いつつ・・・。

 そういえば前回こうして寒風吹きすさぶ戸外に(なんとかして

ほしいものです🥹)並んだのは、旧歌舞伎座を取り壊す直前の

「サヨナラ興業」の時。

「あの時はまだ、勘三郎は生きていた」と思い出すと、

それからそれへとシーンがよみがえり・・・

 整理券をもらって地下広場を歩きながら暖まっている間も

「こんなのなかったなあ」

「でも、一幕見席の4階までエレベーターとエスカレーター

がついたのは上出来👍あの頃は急な階段をおじいちゃん

おばあちゃんがえっちらおっちら登っていた。

命がけみたいに😰

🌟演目は舞踊2題。

長唄「越後獅子」・・・中村富十郎七回忌追善。

踊りの名手だった富十郎の息子;まだ十代の鷹之資

(たかのすけ)様々な小道具を取り替え取り替え、

新体操のようにテクニカルな振付を生き生きと踊り

ぬきました。要所要所で

「天王寺屋!!」の掛け声。

忘れ形見を応援する贔屓衆の気持ちが痛いほど

伝わってくる。

🌟後半は「傾城」・・・坂東玉三郎

・・・当代随一の女形。美しさに風格が加わって、

拵えは花魁なのですがなんだか天女か妖精のよう。

不思議な方です。

 そんな玉さまは、実はかなり体育会系だとか。いつだか

ある番組で、南の海でのスキューバダイビングを披露

していました。 そりゃね、あんな衣装であんな踊り、

きれいなだけではできません。

 そしてまた、幽霊役がこんなに似合う人もいず、汚れ役や

お婆様役も大好き(に違いない) 亡き十八代目勘三郎

(私たちは「勘九郎ちゃん」と言っていた時代です)との

コンビでコミカルな役どころも大人気でした。

勘三郎丈は玉さまが大好きで

「大和屋さんのあの声、あの顔。相手役の僕だけにしか

見えない形の時もその役になり切っていて本当に気持ちの

入った表情を毎日見せてくれる」と何度も語って、

記事にも書いていましたね。

 勘三郎はまた、アドリブの達人でもあり、一人の色男を

取り合う二人の芸者の役で絡んだ時

「何さ!ちょっとばかし顔がいいと思って😡❗️」と

噛みついて客席の笑いを誘うと、玉三郎が負けずに

「あたしゃね、ここ(自分の顔を指して)だけじゃ

ないんだよ!」と切り返して大爆笑🤣👏👏という一幕も、

本当に楽しかった😃

  こんなに早くに思い出として語ったりするとは思って

いなかったけれど🥹

動きを追い、長唄連中(生バンド!)に耳を癒されて、

「目と耳と心のお正月」をさせていただきました。✨❣️